大型特殊とは?

大型特殊自動車はどのような自動車?

大型自動特殊自動車とは、全長が12m以下、全幅が2.5m以下、全高が3.8m以下で、国土交通大臣が指定する構造のカタピラを有する自動車や、特殊な構造を有する自動車のことを言います。

大型特殊自動車は、道路を走行するための自動車ではなく、工事現場で使用するクレーン車やショベルカー、倉庫等で使用するフォークリフトなどです。他にも除雪車などが挙げられます。このような職場で働くためには大型特殊自動車の運転免許が必要になるので、あらかじめ取得しておくと就職が有利になります。また、近年、大型化しているトラクターや田植え機などの農機具も大型特殊自動車になる場合があります。

とはいっても、公道を走るときには大型特殊免許が必要なのですが、社内の敷地や私有地内で使用する場合には大型特殊免許がなくても運転することができます。

大型特殊自動車で公道を走るための免許が大型特殊免許で、実際に大型特殊自動車を操作するにはそれぞれの作業免許が必要になる場合があります。

大型特殊免許の取得方法

大型特殊免許を取得するには、次の2つの方法があります。

1つ目は、運転免許試験場で技能試験を直接受験する、いわゆる一発試験という方法です。法改正により試験合格後即免許交付ではなくなりましたので注意が必要です。現在では技能や学科試験の他に路上練習、路上試験、取得時講習という項目が増え、免許取得までには最短でも9日かかります。確実に取るには教習所に通うことをおすすめしますが、過去に免許を持っていた方や技術に自信があるなら一発試験を受けてみてもよいでしょう。

2つ目は、指定自動車教習所に通う方法です。全ての教習を3か月以内に終了しなければなりません。卒業試験の後、運転免許試験場で適性検査と学科試験を受け、合格すると大型特殊免許証が交付されます。普通自動車免許と同じく、技能試験が免除となります。

指定自動車教習所に通う方法の中にも、教習所に通学する方法と、合宿免許に参加する方法があります。

大型特殊自動車の教習ができる自動車学校は、数はあまり多くありません。決められたコースや設備、環境を整えるのが難しいようです。仕事場や自宅から通える範囲に指定自動車教習所がない場合には、合宿免許を利用されるとよいでしょう。短期集中で免許を取得するのに適しています。

大型特殊免許だけではなく、大型自動車免許やけん引の免許やフォークリフト運転技能講習も同時に受けることができる自動車教習所もあります。仕事の幅を広げるために、合宿免許で複数免許の取得を目指してはいかがでしょうか。

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