大型自動車免許には、第一種と第二種があります。第二種免許とは、バスやタクシーなどお客様を乗せて走る旅客運送のために運転しようとするときに必要な免許ことをいいます。
通常、大型自動車免許と言うと第一種の免許のことを指します。第二種は、第一種と区別するために、大型自動車第二種免許と言います。
観光バスや路線バスなど、旅客用の大型バスを運転するには、大型自動車第二種免許が必要です。普段何気なく乗っている路線バスの運転手は、みなさん大型自動車第二種免許を取得しています。
大型自動車第二種免許を取得するためには、普通、中型、大型、大型特殊のいずれかの自動車の第一種免許を取得している者で、満21歳以上かつ運転経験が3年以上ある場合に取得することができます。
ただし適性検査で、両眼視力0.8以上かつ片眼視力0.5以上であり、深視力検査の誤差が2cm以内におさまっており、信号機や標識等で使用されることが多い赤色・青色・黄色の3つの色の識別ができ、10mの距離で90デシベルの警音器の音を聴き取れるとみなされなければ、大型自動車第二種免許の取得は認められません。
大型自動車第二種免許の取得方法は他の種類の免許の取得方法と一緒で、運転免許試験場で直接受験する方法(一発試験)と、指定自動車教習所で運転技術を学ぶ方法の2種類があります。
一発試験では、実際に路上での試験が行われるため、事前に大型自動車第一種免許もしくは大型自動車仮免許を取得していなければなりません。
また、普通第二種免許などの他の第二種免許の取得者は、学科試験が免除されますが、第一種免許しか持っていない場合は学科試験にも合格する必要があります。
一方、指定自動車教習所を通う場合の取得方法は、基本的には他の免許取得と一緒です。まず最初に第1段階の教習を受け、修了検定に合格すると第2段階の教習に入り、卒業検定に合格すれば卒業証明書が交付され、これを持参して運転免許試験場に行って学科試験と適性検査に合格すれば免許が交付されます。
他の免許取得と異なるのは、大型第一種免許を取得していれば修了検定が免除される点と、他の第二種免許を取得していれば学科教習の受講が免除される点です。
教習時限数は所有している免許ごとに異なるので、申し込む前に確認しておきたいところです。もし、ご不明な点がございましたら、免許の窓口までお問い合わせください。
大型自動車免許は第一種も第二種も大型車両を使っての教習になるために、教習をしている指定自動車教習所の数は多くありません。通えるエリアに大型自動車第二種免許の教習所がない場合には、合宿免許を利用するのもよいでしょう。
合宿免許では、自動車教習所に隣接している宿舎や近くのホテルなどに寝泊まりしながら教習を行う方法です。合宿形式ですから、短期集中で免許を取ることができます。場合によっては、通学の自動車教習所で行っている短期コースよりも短期間で免許の取得が可能です。
また、仕事の幅を広げるために、けん引や大形特殊の免許の教習を一緒に受けられるプランを用意している教習所もあります。自動車教習所を比較するなら、免許の窓口までお気軽にご相談ください。