大型自動車に関する分類は、所轄の官庁ごとに異なります。警察庁が管理する道路交通法では、車両の総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上、あるいは乗車定員が30人以上になると大型自動車に分類されます。国土交通省が所管する道路運送車両法では、四輪の普通自動車にも分類されます。
観光バス、路線バス、そして運送や建設現場で使われるようなトラックなどが大型自動車の代表的なものです。大型自動車は、身近なところを多く走っています。
大型自動車は、車体が大きいことや重量が重いことから、細かい動作が苦手という弱点もありますが、環境に優しいという特徴も持っています。
大型バスの場合には、多くの人員を少ない燃費で運べることが利点ですから、公共交通のために欠かせない乗り物となっています。
大型自動車の特徴として、ディーゼルエンジンが多用されることがあります。ガソリンエンジンよりも熱効率が高いことも、環境にとって優しい理由の一つです。
大型自動車免許を取得するための方法は二つあります。
普通免許と同じように指定の教習所に通って技能卒業検定を受けて合格する方法と、運転免許試験場で技能試験を受けて合格する方法があります。
ただし、大型自動車免許を取得するためには、次の条件を満たす必要があります。それは、21歳以上であり、普通免許などの自動車免許を所持しており3年以上の運転経験がなければいけません。また、視力や聴力など一定の水準でなければ、教習所に入ることすらできません。
教習所によりますが、大型自動車免許の教習では、大型自動車の場所を確保することが難しく、取扱をやめているところも出てきているようです。近所の自動車教習所で、大型自動車免許にも対応しているとしても、なるべく早く取得された方が良いかもしれません。
通常自動車の教習と同じで、入学から9ヶ月以内に終了しなければいけないので、計画的に教習を受けていく必要があります。
自宅や職場の近くに大型自動車免許の教習をしている自動車教習所がない場合には、合宿免許もおすすめです。
合宿免許なら、短期間で集中して大型自動車免許を取得できます。また、合わせて持っておくと仕事の幅が広がるけん引や大形特殊免許を並行してとることができる教習所もありますので、免許の窓口まで、お気軽にご相談ください。