自動車の免許を取得するときには、通常であれば、自動車教習所に通って運転技能と学科を学び、運転免許試験に合格する事が必要です。その自動車教習所の中でも、公安委員会から指定を受けた「指定教習所」と、公安委員会に届出をした「届出教習所」の2種類に分類できます。
公安委員会から指定を受けた自動車教習所とは、次の3つの基準を満たしていると認められたところです。
指定教習所で学ぶメリットとしては、そこを卒業すれば運転免許試験場で技能試験をしなくても済むので、免許取得時の費用と時間の節約になります。
他には、指定教習所の料金というのは、公正取引委員会の規定に従って、卒業までいくらかかるのかという総額を明瞭に表示しなければいけません。なので、指定教習所は届出教習所と比べると価格は高いですが、教習のための費用を把握しやすく安心です。
また、普通自動車だけではなく、自動2輪、中型自動車、大型自動車など多くの種類の教習をしているのも指定教習所ならではです。
そしてなにより、学べる運転技能の質ということを考えると、指定教習所に通うことは大きな魅力です。自動車教習所に通う人は、手っ取り早く卒業できればいいというわけではなく、卒業後に誰の力も借りずに運転する能力を持つことが重要だからです。
届出教習所は、決まったカリキュラム等はないのですが、その分自由度が高く、教習生の実力に合った指導ができます。
学科は仮免を持っていたのに失効した方、免許失効や免許取り消し、うっかり失効、また外国免許を切り替えの方がよく利用されているようです。指定教習所のカリキュラムを最初からやり直さずに済むのが魅力です。その分、個人差はありますが、費用も比較的抑えられることが多いようです。
届け出教習所を利用された場合には、運転免許試験場での技能試験の受験が必要ですが、比較的短い時間で免許を取れるので、自信のある方には向いています。また、ペーパードライバーの方が運転に慣れるためにも、よく利用されているようです。
免許取得者のおよそ9割が指定教習所の卒業生です。指定教習所のことなら、免許の窓口までご相談ください。